芸術活動を通じて日露友好に力を注いでいるロシア人画家のナターリア・マクシモヴァさん(77)が、愛媛県松山市で作品を制作している。21日まで滞在予定で「初めて訪れた松山の第一印象はきれいな街。短い時間だが、風景や寺社などきれいな題材をたくさん描きたい」と意欲をみせた。
 マクシモヴァさんは、約30年にわたって日本をテーマに絵を描いており、日本各地の光景など多数の作品を制作。2010年には旭日双光章を受章した。
 東京ロシア語学院主事の藻利佳彦さん(62)=松山市出身=との交流を通じ、日露戦争で捕虜となり松山の収容所で亡くなったロシア兵の墓地が残る松山に関心を持ったという。17回目の訪日で、初めて松山を訪れた。完成した作品は、一番町3丁目の坂の上の雲ミュージアムで展示する予定。